6冊目 【ウォッチャーズ】
今回は小説です(*・ω・)ノ
ディーン・R・クーンツ(松本剛史 訳)先生作【ウォッチャーズ 上、下】、文春文庫から発刊されています。
ジャンルとしては何になるんでしょう?
SF‥ファンタジー?定義付けは難しいですが、その中間辺りですかね?(笑)
前回暗めだったので、今回は明るめで!と予告した割にはちょっとお固めなタイトルだと思いませんか?
タイトルだけでは内容がサッパリ分からないのではないかなぁ、と思います。勿体ない!
ただ、明るめとは書きましたが、内容がコメディだったり、明るい主人公のほのぼのした物語とかではありません。
孤独な主人公の、あくまでもシリアスな物語です。
主要人物達も、孤独な女性、殺し屋、醜い実験生物etc.‥
明るさとは縁遠い(笑)
だけど、物語の最初に主人公が出会うゴールデンレトリバーの存在が、孤独だった主人公の光になったように、私にも優しい光を感じさせてくれました。
主人公『トラヴィス』は孤独に苛まれ、幼かった頃の郷愁の中、ひとりで山を歩いていました。
そこで一匹のゴールデンレトリバー『アインシュタイン』と出会います。
『アインシュタイン』は人間並みの知能を持った実験動物でした。(喋ることは出来ません。知能以外は普通の犬なので)
そして後にトラヴィスのパートナーになる、孤独に育った女性『ノーラ』との出会いでは『アインシュタイン』が一肌も二肌も脱ぎまくります(笑)
『ノーラ』が登場したことによって、『アインシュタイン』との意志の疎通が出来るようになります。
そして知らされる事実。
『アインシュタイン』は脱走して来た実験動物でした。
そしてもう一匹、『アウトサイダー』という実験生物の存在。
『アウトサイダー』は自身の醜さから、犬として可愛がられる『アインシュタイン』と人間を殺したいほど憎んでいたのです。
『アインシュタイン』は実験施設の職員と、『アウトサイダー』に追われます。
『トラヴィス』も『ノーラ』も、家族同然の『アインシュタイン』を守るために必死で逃げ続けました。
しかし、とうとう追いつかれてしまい、『トラヴィス』も戦いましたが、『アインシュタイン』は‥
(初めて読んだ時、ここはショックでした(泣))
場面はその数年後にうつります。
そこには『トラヴィス』『ノーラ』と共に『アインシュタイン』の姿が!
そして『アインシュタイン』のパートナー犬や小犬達。
『アウトサイダー』の襲撃によって大怪我を負った『アインシュタイン』の脚は、後遺症で不自由にはなっていましたが、自由を得て平和に暮らすことが出来ていたのです。
このくだりを読んだ時、心底嬉しかったです(ノ_・。)
この作品のキモはやはり『アインシュタイン』の可愛らしさでしょうか。
そして『アインシュタイン』と、『トラヴィス』『ノーラ』との固い絆。
ものすごく暖かく、幸せな気持ちで読み終わることが出来た作品です(*^-^*)
もし中古本屋さんで見かけることが出来たら、ぜひお手に取ってみてください♪
次回は漫画ネタで。
お付き合いありがとうございました\(^o^)/